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【中邑真輔】好きなものとは2回出逢う、って話。

場での出来事。

 

ライブハウスに出入りしていると、色んな人と会います。

 

 

色んな人との会話のほとんどが「薄い」内容になりがち。

 

そこで、何度も一緒になる方とは、

「趣味の話をしてもらって、それをしっかり聞く会」

 

というのが開かれます。

 

 

まあ”会”と思ってるのはボクだけで、ただのお喋りの時間なんですけど。

 

 

なんでボクはこれを”会”と思うのか?

 

 

 

ボクは音楽を作ったり、ライブの構成を考えたりしています。

 

その他に、ライブハウスにいらっしゃるお客様と軽いお喋りもします。

 

アーティストさんやアイドルさんと近い距離にいて、話しかけやすいということもあり、たくさんのお客様が話しかけてくれます。

 

で、そのときに、「○○が好きなんですよー」

と、お客様の趣味嗜好のお話をされるときに、自分が全く興味がない内容だったら、

リアクションに困りますよね?

 

「は、はあ」

なんて、言った日にゃ、「こいつ、つまんねーな!」と思われるのがオチです。

 

 

何より、話しかけてくれたお客様に失礼ですし。

 

 

そんな時のために、どんなに自分が知らない話でも、

 

「へー!そうなんですか!それってどういうのなんですか?」

 

これを、「受けの美学」とボクは呼んでますが!

 

反射的に出せるように、どんな人の話しも積極的に聞く鍛錬として

 

”会”という認識でいます。

 

石森太二選手と田口隆祐選手のSNSでのやり合いじゃないですけど、

「まずは相手を知ることから」

 

これスゲー大事ですよね。

 

 

 

そんな”会”で上がった話題。

 

「好きなものとは2回出会う」

 

というテーマ。

 

その方は、音楽業界に入ったきっかけが学生の頃にビジュアル系バンドにはまったから

らしいんです。

 

自分でバンドをやることはなかったらしいんですが、

「好きなバンドと一緒に仕事がしたい!」

 

という、不純丸出しの理由w で、足を踏み入れた、とのこと。

 

 

まあ、音楽でもなんでも、エンタメにいる人の動機は不純な場合が多いみたいです。

 

かくゆうボクも、好きな音楽の現場にいて、プロレスを好きなだけ見られれば最高だ!

 

と思って、片足だけ突っ込んだつもりが、いつの間にか全身どっぷりなんですけど...

 

 

で、その方は、「趣味が仕事になったら嫌いになった」パターンだったらしく、

 

好きだったそのバンドの事も、V系のことも追っかけず、担当するアーティストの事ばかりに追われる日々で、少々疲れが溜まりだした、と。

 

まあ、わかります。

 

「好き」と「仕事」が同居するって、なかなか大変なことですから。

 

やりたい事をやるために、やらなきゃいけない事をやらなきゃいけなくて、

 

段々、「やらなきゃいけない事」の比率が高くなってきて、

 

「やりたい事」ができる前に、辞めちゃったり。

 

よくある話。

 

切ないけど。

 

 

 

でも、その方は今も業界にいらっしゃいます。

 

なぜですか?と聞くと、

 

担当するアーティストが夏フェスに出演した時に、追っかけていたバンドが出演したらしいんです。

 

もう、15年前に見たっきり、現場に足を運ぶことがなくなった、その憧れのバンドは、

 

その方いわく「かなり老けてたw」らしいんですが、

 

「クソカッコよかった」らしいんです。

 

 

その日はいつものように、担当するアーティストのことであくせくしていて、

更に、日々の疲れで「ぼー」っと見ていたらしいんですが、

 

15年前に行ったライブでラストに演った曲を、そのライブでも演奏して、

 

そのイントロが流れた瞬間、

 

「やっぱ、ヤバイ!」

 

と。

 

 

「2回目の出逢いだった」

 

と。

 

更に、「2回目の出逢い以降、昔より好きになったかもしれない」とも言っていました。

 

 

好きなものには2回出会うってのは、スゲーよくわかります。

 

2回目の出逢いの方が、より好きになるっていうのも。

 

それがボクにとってはプロレスでした。

 

 

中学生の頃に武藤敬司ファンの友だちから貸してもらった

「グレートムタVSグレートニタ」のVHSをみて、一発でもってかれました。

 

「オレの知ってるプロレスじゃない!」って思って。

 

それから、「ワールドプロレス」を毎週録画し、

 

「全日本プロレス中継」を夜更かしして見て、月曜にその話をして、昼休みにその再現をする「プロレスごっこ」をし(Please don't try at home,school)、

 

週刊プロレスや週刊ゴングで他のインディー団体の情報も仕入れ、

「紙のプロレス」でひねくれたプロレスファンへの一歩を踏み出しw

 

だけど、新日本プロレスが低迷期といわれる2006年頃、多くの方がそうであったように、ボクも新日本プロレスから離れていきました。

 

音楽や映画やその他の格闘技にはまっていき、それすらも日々の仕事でろくに見られなくなったときに、ふいにつけたテレビが「ワールドプロレスリング」。

 

「あー、そういえばそんな時間か」くらいで見ていたら、なんか見たことあるけど、ちょっと印象違うなーという一人の選手。

 

 

中邑真輔。

 

 

あれ?ストロングスタイルを継承する感じじゃないの?

格闘技系のスタイルやめたんかな?

 

あれ、てか、なんでクネクネしてんの?

ヤン・ザ・ジャイアント・ノルキヤ倒した人でしょ?

 

なに?「イヤォ!」って!?

 

「ヤバい・・・」

 

 

「オレの知ってるプロレスじゃない!」

 

 

2回目の出逢いを果たしたボクは、やはり「より好き」になりました。

 

一度離れたからこそ、「嫌だなー」って思ったことを客観的にふり返られるんですよね。

 

「あんときはしょうがなかったんかなー」って。

 

「でも、それを乗り越えて今があんだよなー」

 

「で、最高にオモシロいんだよな!」

 

って。

 

プロレス、これからもよろしくお願いします!

 

 

 


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