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棚橋弘至がメインから退かない理由。プロレスの入口である自負は他の選手を引き上げるため【新日本プロレス】

橋弘至がメインから退かない理由。
それは、プロレスの入口である自負があり、
他の選手の魅力と実力を引き上げるため。

 

 

 

滝沢秀明と棚橋弘至

https://www.njpw.co.jp/wp-content/uploads/2016/10/tanahashi_20190127_4-392x523.jpg

(引用元:新日本プロレスオフィシャルサイト)

いきなり関係ない話ですが、

滝沢秀明さんと、今井翼さんとのユニット
「タッキー&翼」が解散。
最後のステージは、2018年-2019年の
ジャニーズカウントダウンでした。
今井翼さんはジャニーズを退所。
滝沢秀明さんは、ジャニーズ事務所の
幹部職に就いたと報道されています。

滝沢秀明さんは、タレントとしての活動も活発にしてきましたが、
あるころから、メディアへの露出が少なくなった印象です。

そして、滝沢秀明さんの名前は、彼自身の活動よりも、
後輩であるジャニーズのタレントのエピソードトークから
聞くことの方が多くなりました。

この頃から、「タッキー幹部職就任説」が流れ始めましたが、

その説は、事実になったみたいですね。

 

 

なぜ、このプロレスブログでタッキーの話しをし出すかといえば、
ボクの中で、タッキーと棚橋弘至が被るからです。

 

いや、顔が、じゃないですよ。

2人ともイケメンですが、系統が違うイケメンなので。

 

後進を育成するために、自分がメインから退いた。

 ってのが、共通するな、という観点からです。

 

いや、棚橋弘至はメインから退いてないじゃん!

 

と思うでしょう。

 

もちろん、退いてはいません。

その立ち位置が、タッキーと違うから、ちょっと興味深いなー、
というお話です、今回は。

 

あと、ちなみに、

滝沢秀明さんプロレス好きがこうじて、
2000年に開催された「力道山メモリアル」という大会で、
アントニオ猪木とのエキシビジョンマッチをした過去もありました。
(橋本真也が駐車場で村上一成に襲撃されたアレですね)

 

一応、プロレスとの絡みはありましたね。よかったよかった。

 

棚橋弘至と博報堂との対談

まず、新日本プロレスにおいて、棚橋弘至がどういう人物なのか?

このことを、こんな記事をもとに考察していきます。

www.hakuhodo.co.jp

つい最近の記事ですが、棚橋弘至が
国内最大手の広告代理店の一つ「博報堂」の藤平氏と対談しました。

新日本プロレスは、プロレス雑誌以外に、
プロレスを発信する力を持っている、
あるいは、非プロレスな媒体が、
新日本プロレスに興味を持っている、
ということって、本当にすごいことですね!

 

で、この対談の概要は、

・新日本プロレスを復活させた棚橋弘至。

・プロレスが持つ「男が見るもの」のイメージを払しょくさせた。

・「プロレスの入口」として最適な棚橋弘至。

 

これらの事をもう少し紐解いていきたいと思います。

 

 

新日本プロレス復活のカギ棚橋弘至

これは過去何度も言われていることですし、
過去を振り返るタイミングで、絶対に語られることだと思います。

今の新日本プロレスは、色んな意味で、
「こんな感じじゃなかった」

 

80年代のアントニオ猪木たらへの熱狂、90年代のドームプロレスが魅せた夢。

しかし、2000年代の新日本プロレスは、
格闘技路線に走り、ファン離れが激しくなりました。

その中で、棚橋弘至は「純プロレス」を貫きましたが、
当時のプロレスファンからは、
「武藤敬司のモノマネに過ぎない」
「何が愛してまーす!だ!」

などという印象で、棚橋弘至はかなり嫌われていたイメージです。
それでも棚橋弘至はめげずに、「チャラ男」キャラを徹底し、
既存のプロレスファンではなく、
新規開拓を勧めました。

 

チャラくてマッチョでイケメン、という武器が刺さったのは、
男性ファンじゃなく、女性ファンでした。

 

そして、橋本真也が樹立したIWGPヘビー級の防衛記録を
更新した永田裕志のV10を、越えることで、

名実ともに新日本プロレスのエースとしてその名を馳せました。

 

棚橋弘至自身が言うように

「ストロングスタイルの呪い」にかかっていた
新日本プロレスを、

もっとカジュアルに、
それでいて、
試合のクオリティは高いまま保ち、更に進化させていく。

このことを推進できたのは、圧倒的に棚橋弘至の功績に他なりません。

 

過去のプロレスがもつイメージを払拭した

プロレスラーと言えば?

こういう質問を10年前に、周りの人にしてみたら、
アントニオ猪木、ジャイアント馬場、長州力、武藤敬司、蝶野正洋、

などといった名前が挙がってきたでしょう。

 

しかも、プロレスの試合ではなく、
バラエティ番組出演や芸人さんのものまねなどでの認知だったと思います。

しかし、今では上記の選手以外にも、
棚橋弘至、オカダカズチカ、真壁刀義といった選手も名前も
出てくるようになりました。

これは、「プロレス=男が見るもの」という
イメージが薄くなったからだと思います。

新日本プロレスの会場の客層は、女性や家族の割合が高いです。
このことは、更なる女性ファンの流入を促進する要素となります。

なぜ、このようなことが起きたのか?
そこに、博報堂が興味を持つマーケティングの妙が存在します。

 

「オンボーディング」と言われる、
初めて利用するユーザーを定着させる取り組み。

初めて観たプロレスが、玄人向けの試合だったり、
不穏な空気だったり、会場から罵声が浴びせられていた試合だったら、
大多数の人は、プロレスを好きになることはないと思います。

新日本プロレスが提供する、
激しく、熱狂し、他のスポーツでは得られない興奮がそこにあったから、
新規のファンを掴み続けてきたんだと思います。

 

皆さんもきっとそうなはずですよね?

初めてみるプロレスが、心を打ち、感動し、興奮したから、
「もっと見たい!」と思ってプロレスにはまりましたよね?

で、こんどは、友人や知人に、プロレスを勧めたい!
と思った時に、
「どの試合だったらハマってくれるだろう?」

って考えますよね?

ボクもそうでした。
グレートムタVSグレートニタは、
見た目のインパクトもあるから、ウケるだろう!

とか。
今だったら、

華麗な飛び技は派手で引きがあって、
イケメンで衣装もカッコイイ、
高橋ヒロムやドラゴン・リーの試合はハマルはず!

とか。

棚橋弘至の”分かりやすい”という強み

その中で、博報堂の藤平氏は、
オンボーディングが棚橋弘至だった場合、
ハマル人が多い。

と分析しています。

その理由は、

圧倒的わかりやすさ。

 

鈴木軍のプロレスが初めてだという人は、
開始直後の場外乱闘に恐怖を覚えるでしょう。

内藤哲也が初めてのプロレスだったら、
唾を吐きかけたりすることが、不快に思う方もいるかもしれません。

邪道が竹刀で邪魔をするバレットクラブの試合をみたら、
”やっぱプロレスってこういうやつなんだな”と思われるでしょう。

 

その中で、棚橋弘至がプロレスとの出会いだったとしたら、
「入り口」としては最高です。

 

そのことは、棚橋弘至自身も自覚していて、
棚橋弘至で新日本プロレスを好きになって、


それから、内藤哲也、飯伏幸太、鈴木みのる
そしてオカダカズチカにもハマる。

 

そうなって欲しいと願い、
事実、そうなっています。

誰でも気軽にみられる「プロレス」作り

この対談で一番印象に残ったのは、

「プロレスの競合はなんですか?」

との質問に対し、棚橋弘至は、

「遊園地ですかね」

と答えた事です。

 

 

一昔前なら、格闘技や他のスポーツの名を上げたでしょう。

でも、棚橋弘至が目指す新日本プロレスのあるべき姿は、

ジェットコースターのように、声を上げて楽しんで、
メリーゴーランドのように、優雅な時間にも思えて、
お化け屋敷のように、スリルを感じながらも楽しめる、

そんな世界観を作り上げようとしているのだと感じました。

 まとめ

さて、冒頭の滝沢秀明さんの話に戻りますが、
タッキーは、自身が表舞台に出ることなく、
これまでの経験の全てをジャニーズというものに
捧げながら、大きくしていくことでしょう。

一方で棚橋弘至は、フロントに回ってはいませんが、
現役を続行させながら、会社と未来の選手を育てています。


この、完全裏方か、現役を続けながらが、大きな違いで、

棚橋弘至は、自分と絡むことで、相手を高めることが出来る存在です。

 

内藤哲也が、パレハを連れてきたり、タイチを引き上げたことで、
そのポジションは内藤哲也のものかと思っていましたが、

実は、その内藤哲也自身も、棚橋弘至の影響下にいる、と
最近よく思います。

 

棚橋弘至がアクションを起こすことにまだ価値がある。

 

オカダカズチカとタッグを結成したことで、
ジェイホワイトとの抗争もより激化しました。

飯伏幸太に辛らつな言葉を浴びせることで、
飯伏幸太の意思を変えることに成功した。

ザックセイバーJrにストレッチ系の技でピンフォールを奪った事で、
ザックセイバーJrのストーリーを始めることができた。

 

それに、オカダカズチカや内藤哲也、
飯伏幸太からプロレスを好きになる人が増えたとしても、

新日本プロレスにオンボードするときに、

棚橋弘至以外に最適な「入り口」がまだ見当たらない。

 

この事も、棚橋弘至自身は分かっているから、
まだまだ戦い続けるんだと思います。

 

つまり、棚橋弘至は、

これから絶対的チャンピオンになる位置としてのメインは退いたけど、

新日本プロレスをもっと盛り上げるために、必要ならばメインに立つ。

 

と考えられます。

そのことが新日本プロレスや、他の選手の活性化に繋がるのであれば・・・!

 

棚橋弘至はこれからも、多くの選手と絡んで、
新日本プロレスという遊園地のアトラクションの
メンテナンスを欠かさずに行くでしょう。

で、もし、自分自身のメンテナンスが必要になったときに、
「引退」という言葉が出てくるんじゃないかと思います。

 

そのころまでに、新日本プロレスに棚橋弘至に匹敵する

「入り口」は誕生しているのでしょうか?

 


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