KAMINOGEの84号で総合格闘家の青木真也選手のインタビュー。
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那須川天心選手とそのフォロワーである若い世代が持つある共通点を説いた話。
「それで思ったのは、試合時間とかも関係してくるんだけど、俺らは”映像”なのよ。でも那須川は映像じゃなくて”動画”なんですよ」
「彼はフィニッシュとかも含めて映像じゃなくて動画で映えるわけ。彼の生き様とかを丁寧に映像で紹介したとしてもハネないんですよ。でも短いセンテンスの動画だとハネるわけ」
「で、”その短いセンテンスでどんどん消費していってやる!”っていうのが今の20代とかの若い世代だから」
(引用元:KAMINOGE84号)
この発言にグッときました。流石は青木真也選手です!
この発言から読み解く文脈がある気がするので、それをば少し。
「映像」と「動画」という概念
ツイッターのGIF動画などは、新日本プロレスの公式でも出していますよね。
「この15秒以外はどうなったんだ?」と思って、新日本プロレスワールドに見に来る、
っていう流れになるのは”映像”でモノを観る人の感性。
しかし、”動画”の感性もバカにはできなくて、昨年の最終戦での飯伏幸太選手が仕掛けた飛びつき雪崩式フランケンシュタイナーを、着地したウィル・オスプレイ選手のGIFはかなりバズりましたよね。
.@WillOspreay vs. @ibushi_kota 'Holy Shit!!!!!!'#NJPWWorld Watch now▶︎https://t.co/Tj7UBJ4PjP
— njpwworld (@njpwworld) December 15, 2018
Dec 15th #njwk13 #njpw pic.twitter.com/HiIQtVHPsB
プロレス知らない人からも「これなんですか?ヤバくないですか!」って言われましたもん。
その時間や空間を疑似体験するためのツールが「映像」
それに対し、そこまでの体験ではなく”情報”という要素が強いのが「動画」
更に、青木真也選手は、「プロレス者」というワードも、このインタビューでは多用していました。
いまいち定義がないのに、こういった媒体ではよく見かけるこの「プロレス者」というワードも、映像と動画の違いで定義できると思います。
”映像”を通し疑似体験する中で、選手や試合を読み解こうとするのが「プロレス者」。
であり、また、
”動画”という、インパクトのある箇所だけを見て、いちいち考えなくていい事は考えずに短いコンテンツを大量に消費していくのが20代周辺の考え方。
”映像”の棚橋弘至と”動画”のケニー・オメガ
年末から「イッテンヨン」まで駆け巡った、棚橋弘至選手とケニー・オメガ選手の
「イデオロギー抗争」 もまさにこの理論。
ケニー・オメガ選手の”動画”的なプロレスは、世界中の人に、一瞬で伝わり、熱狂を生むもの。
だけど、棚橋弘至選手の”映像”的なプロレスは、長い時間かけて作りあげた歴史に起因する「人の心を動かす」もの。
もちろん、ケニー・オメガ選手にだって、作り上げてきた歴史はあります。
しかし、現段階でしかも新日本プロレスではそれはできなかった。
この青木選手の発言は「那須川天心VSフロイド・メイウェザー」戦の文脈だったので、
棚橋・ケニーの文脈に照らせ合わせていなかったのですが、
改めて感じた事。それは「共存」
このままケニーが新日本から「完全離脱」するとなると、貴重な”動画”コンテンツを失うという事。
ケニー・オメガ選手は、新日本プロレス残留とも、AEW移籍とも、また第三の選択肢とも、どの結論も公表していません。
恐らく、今までのような新日本との関わり方ではないことは確実でしょう。
棚橋、謝っちまえよ論
しかし、なんつーか、
ケニーいじけすぎじゃね?
西村修や飯塚さんに裏切られた時の天山広吉くらい落ち込んでるだろ!
まあ、それくらい「気持ちのプロレス」をしたということでしょうが。
多くの方が望むように、ケニー・オメガ選手には新日本プロレスに参戦してほしいです。
というか、ケニー・オメガ選手が新日本プロレスと手を切ったところで、ケニー自身にどんなメリットがあるんでしょうか?
ホントにただの気持ちの問題だとしたら・・・ええ・・
菅林「なんか、わからんけど、タナ、謝ってきなよ。
棚橋「ええ?!オレ悪いんすか?」
菅林「や、悪いっていうか、ほら、いじけてるやん?
棚橋「うそーん!そんなんあり?勝ち損じゃん!」
菅林「いや、損得じゃないじゃん?ほら、オトナなんだし
棚橋「いや、オトナだったらいじけんなって!
菅林「もー、声大きいから!聞こえるから!
みたいな事を棚橋と菅林さんでやって解決してほしいですけどね。
ホントにいじけてるだけなら。
とにかく!
あちらもプロならこちらもプロ。
同じファン層を取り合う規模では、まだどちらもないでしょうから、
現状”映像”な新日本プロレスと、”動画”なAEWも共存してほしいですね。
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