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AEWとDDTが世界を変える?竹下幸之介の決意とCIMAの暗躍と高木三四郎の頭脳が新日本プロレスへの逆襲のカギだ!

刊プロレス2000号はかなり読み応がありました。

 

ジャイアント馬場没後20年追善興行の特集や

ターザン山本が久々の週プロ登場。

 

プロレススーパスター列伝復活など、

「過去」のプロレスファンも満足する内容でした。

 

 

 

その中で、「現在」のレスラーのインタビューが掲載されていました。

 

DDTプロレスリング竹下幸之介

 

 インディー界の若き王者

先日行われた、DDT両国国技館大会「JUDGEMENT」において、

前王者・佐々木大輔を下し、

KO-D無差別級王座を戴冠しました。

 

新日本プロレスのファンの方からは聞きなれない名前かと思いますが、

飯伏幸太選手やケニー・オメガ選手も戴冠した、

DDTの至宝であるKO-D無差別級王座を歴代最年少である21歳で戴冠。

2013年には、新日本プロレスでは中邑真輔とKENSO以外受賞したことがない、

プロレス大賞新人賞を受賞しました。

2014年には、DDTのリングで棚橋弘至と対戦するなど、

今、非新日本プロレス系の団体で最も注目すべき若手選手です。

 

新王者としてのことや、DDTの現状について語る中で、

ケニー・オメガの名前が出てきました。

 

あと僕も遠藤哲也選手もそうですけど、

ケニーオメガさんのプロレスは僕らの中に刻み込まれている。

ある意味、竹下&遠藤はケニーさんに英才教育を受けていましたから。

 引用元:週刊プロレス2019年3月13日号

竹下と遠藤哲也は、ケニー・オメガがDDT在籍時に、

「ケニープロレス」を教え込まれた最後の世代。

 

この2人は、DDTの若手ブランド「DNA」でその頭角を現し、

飯伏幸太とケニーオメガ不在のDDTの中で、

「強いDDT」を体現して来ました。

DDTと新日本プロレスで異なる表現論

今ベストバウトマシーンと言われていますけど、

プロレスラーがプロレスの試合ですべきこと、

考えるべきことというのを、

ケニーさんがいなくなったあと、DDTのトップでやってきた自負がある。

  引用元:週刊プロレス2019年3月13日号

プロレスラーがプロレスの試合でなにをすべきかは、

ケニーと棚橋弘至のイデオロギー闘争で垣間見られたように、

新日本プロレスとDDTで若干違う部分があります。

 

例えば、両国大会の前日は、同じ両国国技館で

DDTの別ブランドにして、「そっち側のプロレス」の最高峰である

「マッスル」が開催されました。

 

 

「そっち側」っていうのは、

一言で表すとリスペクトに欠ける気がするので自粛したいのですが、

簡潔に言うと、

 

新日本プロレス

「強き者たちによる、高みを目指すことを前提にした試合」

 とすると、

マッスルは、

「強くなれなかった者たちによる、強さ以外の要素も肯定する試合」

 

「強くなれなかった」には、

新日本のようなメジャー団体でないこと、

身長制限でメジャー団体には入れなかったこと、

「強さ」以外の要素に魅せられて、強さに邁進することを選ばなかったこと、

 

というニュアンスが含まれています。

 

だから、正月早々世間を賑わせた純烈が参加し、

新メンバー決定ロイヤルランブルなんて、

マジのファンの逆鱗に触れそうな箇所をあえて攻めるんです。

 

headlines.yahoo.co.jp

そこで優勝したのが、デカイ着ぐるみレスラーのアンドレザ・ジャイアント・パンダ

しかも、プロレス大賞の授賞式でアイスリボンの藤本つかさとの

「不貞疑惑」が取り沙汰され(アンドレザは既婚者という設定)、

「お前もスキャンダルか!」というオチで

新メンバーは加入することはありませんでした。

 

ちなみに、個人的に一番好きだったくだりは、

坂口征夫が入場して、リング上を席巻。

純烈のメンバーもイケメンで年齢も近い坂口に好印象。

しかし、体に「落書き」がある坂口。

健康ランドの営業をメインにやってきた純烈に絶対ありえない「特徴」がある坂口。

 

そのことを察した坂口は、

「ですよねー」と言わんばかりに自らOTRし、

上半身にタオルをかけて、駆け足で退場して行きました。

 

そんな

「不謹慎のギリギリのところで成立させる笑い」を、

DDT、とりわけマッスルは追求してきました。

 

そういう「そっち側のプロレス」の最高峰は、

動員的にも満足がいく結果で幕を閉じ、

翌日のDDT年間最大の大会である、

両国国技館大会「JUDGEMENT」は開催されました。

 

ケニー・オメガの教えが何だったかは、竹下幸之介のプロレスが証明するところですが、

プロレスラーが試合で何をすべきか?

DDTにおいては、そこに生まれる熱狂感動不謹慎も全て、観客に還元する事だと思います。

竹下幸之介+CIMA+ケニー・オメガ=世界

更に竹下は、未来のことも話しました。

AEWに行ったってことは、戦うチャンスが出てきたってことですよね?

長い長い、大きな答え合わせができるんじゃないかなと思う。

「今やったらどうなってしまうんだろう?」

という期待感がメッチャある。

団体自体への興味、ストロングハーツ、そしてケニー・オメガと

戦えるチャンス。

世界のプロレス界のトレンド一位でしょ?その時代の波を、感じてみたいなと思っていますね。

  引用元:週刊プロレス2019年3月13日号

 

 暗に「新日本プロレスとインディー団体とは、もはや交わることはない」

ということも示していますが、

 

AEWはやはりWWEと新日本プロレス以外の団体を

飲み込んで?

結託して?

いこうとしています。

 

そのことに大きな力になっているのは、ケニー・オメガはもちろん、

CIMAの影響が大きい。

 

ドラゴンゲートが2018年に方向転換し、CIMAは台湾のOWEという団体に所属。

ドラゴンゲートの若手のホープだった

T-hawkとエル・リンダマンも同行し、

#ストロングハーツというユニットを結成。

「#」から分かる通り、行動が常に世界へ届くトレンドになるような発信方法を選んでいます。

 

そして、アジア圏を視野に入れていたのかと思いきや、

WRESTLE-1やDDTに参戦。

 

CIMAのもつカリスマ性を如何なく発揮し、

WRESTLE-1の若手選手、

黒潮”イケメン”二郎、トンドコロ隼、

芦野祥太郎、吉岡世起らを発掘。

(もちろんCIMA以前から人気がある選手もいますが)

 

 

DDTでは竹下幸之介とCIMAの戦いで、

新しい「強いDDT」を期待させました。

 

更に、CIMAの暗躍は高木三四郎によるものが大きい気がします。

高木三四郎はDDTの社長でありながら、WRESTLE-1の元CEOであり、現相談役。

ドラゴンゲートのCIMAと、DDTの高木三四郎に共通するのは、

 

新日本プロレスに団体最高峰の選手を奪われたこと。

 

CIMAと高木三四郎が手を組んで、

日本のプロレス界の図式を変えようとしているなら、

そしてそれにケニー・オメガが、AEWが乗っかってきたら。

 

くすぶっているだけで、実力も人気も「バズったら」とんでもないことになる、

ASUKAの様な選手を発掘できたとしたら!

 

新日本プロレスファンと、プロレスファンのすみ分けがはっきりして、

業界全体がこれまでにない興行戦争時代に突入する!?

 

というような展開になればいいなという脳みそプロレスでした。

 


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