のうみそプロレス

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KUSHIDA退団にみる「喰うとか、喰わねえとか。」

ッシ―、あと半月かよー。

 

noumisopurun.hatenablog.com

KUSHIDA選手の退団会見をざっくりまとめると、

 

・退団理由は、海外進出は昔からの夢。数年前まではその夢は「無くなっていた」

・BOSJ、IWGPジュニアROHを獲得し、キャリアハイを越えた今、年齢を考えると

「夢がムクムクと蘇ってきた」

・仲間のケガ、柴田勝頼選手の言葉、「教える」ことより「KUSHIDA」であることで伝えられる何かがあると思う。そのための前進。

 

・プロレスで喰う事の大変さ

 

KUSHIDA選手が退団会見を行った際、新日本プロレスに入団してから、環境がガラッと変わったと言いました。

 

まず、「プロレスで喰える」ようになったと。

 

プロレスで喰っていくってとってつもなく大変。

プロレスだけでなく、大きなスポンサーがついていないプロスポーツはどれも同じなんですが。

 

ボクの知り合いにプロで格闘技をやってる人がいるんですが、呑みに行くたびに

「タニマチさんのおかげ」「タニマチさんに感謝だ」といっています。

どれだけの援助をされているかは聞きませんでしたが、何かあると「タニマチ」を連呼するので、そのうち語尾が「タニマチ」になるんじゃないかって心配です。

 

「次の試合も頑張るタニマチー!」

 

まあ、それは置いといて、喰うとか喰わないとかの話しはやはり厳しいもの。

 

プロレス界でキチンと喰えるのって新日本プロレスだけって言われてますよね。

 

そんなの、後楽園ホールの客入りを考えれば一目瞭然。

物販ブースの繁盛ぶりを見れば火を見るより明らか。

 

DDTなんかは、居酒屋やバーなどを経営して、そこで所属のレスラーが従業員として働いています。

昔で言うと、大日本プロレスは引っ越し業務をやっていたこともあります。

 

それだけプロレスだけで喰っていくのって大変なんです。

 

・KUSHIDAとTAJIRI

KUSHIDA選手は、ジュニアの選手の中でもストライカースタイル。

というのも、元々高田道場出身というではありませんか!

 

プロレスがやりたくて、総合には染まらなかったらしいんですが、ZSTにも参戦していたみたいですね。

 

その後、賛否が大きく分かれ、好きな人は大好き、嫌いな人は大嫌いになった

「ハッスル」に参戦。

ここで知り合ったのがTAJIRI選手。

 

 

KUSHIDA選手はTAJIRI選手を師と仰ぎ、ハッスル崩壊後も、TAJIRI選手が主催した

「SMASH」にも参戦。

その後、新日本プロレスに入団します。

その時の入団会見には、TAJIRI選手も同席しています。

www.njpw.co.jp

 

 

TAJIRI選手と言えば、WWEの元スーパースター。

「イチローはアメリカで有名な日本人。中田英寿はヨーロッパで有名な日本人。

しかしTAJIRIは世界で有名な日本人」

と呼ばれるほどの人気ぶりでした。

 

自団体のエースと言ってもいい選手を、他団体へ移籍させるのはかなりの痛手だと思います。KUSHIDA選手のファンすべてが新日本プロレスにとられるということですから。

 

しかし、TAJIRI選手は「アメリカじゃよくあること」と、複雑ながら、弟子の栄転を快く送り出していました。

 

しかし、その後、SMASHの団体方針がフロント陣同士で意見が食い違い、プロレス部門が消滅してしまいます。

 

団体がなくなるということは、選手が喰いっぱぐれるということ。

なんとかしなきゃならないと思ったTAJIRI選手は再び団体を設立します。

 

2012年に設立した「WNC」と名付けられたこの団体。

SMASH時代の選手に加えて、今ではWWEのスーパースターであるASUKA選手もフリー参戦していました。

 

SMASH崩壊の時、TAJIRI選手は、

「所属選手や練習生の去就は何とかする。オレが喰わせていってやる」

 といいました。

 

その言葉通り、SMASH・WNCの選手たちは他団体で活躍しています。

黒潮”イケメン”二郎選手や、児玉裕輔選手、土肥孝司選手らはW-1.

大原はじめ選手はNOAH。

高橋匡哉選手は大日本プロレスでデスマッチヘビー級の王者になるほどになりました。

 

ハッスルでは給料が何か月も未払いだったのに何もいわず、

SMASHを立ち上げて、若手の世話をし、それ以降もWNCで同じことを続けていきまし

た。

 

 

 

喰うとか喰わねえとか。

 

そんなことでやってないと、カッコつけたいんですが、

 

なんというか、

 

TAJIRI選手がスゲーかっこいい。

 

KUSHIDA選手は、喰えなかった時期にたっくさん世話になったはず。

新日本プロレス入団を認めてくれたのも、大きな転機になったはず。

だからこそ、新日本プロレスJr.の顔になったんだと思います。

 

・KUSHIDAよ、君は何を成す?

これから世界を「知ったかぶり」じゃなく見ていきたいといったKUSHIDA選手。

 

後進の育成にも興味があるとの発言もありました。

しかし、自分ではどういう指導をしていいかわからない、とも言ってましたね。

 

KUSHIDAであることで伝えたい、と。

 

恐らくですけど、KUSHIDA選手はTAJIRI選手になりたいんじゃないでしょうか?

 

TAJIRI選手のような存在に。

 

世界中でKUSHIDA名前を売って、いつになるかわかりませんが、凱旋してきたときは、新日本プロレスだけでなく、様々な団体に参戦する。

 

その時に、何かを教えるとかじゃなく、若手に何かを感じて欲しいんじゃないでしょうか?

 

自分がそうであったように。

 

あるいは、天龍源一郎さんみたいに、様々な団体に参戦するとか。

どんなインディー団体でも自分が参戦することでより客が入る。そしたら若手も喰っていける。

 

って考えを持ってるんじゃないか、と。

 

まあ、単純に世界と戦いたいという気持ちが一番なんでしょうけどw

 

個人的には、他所の団体にガンガン出て行って、どの会場もフルハウスにして、

非新日本のカリスマとして君臨してほしい!

 

新元号最初の天竜源一郎に!

 

KUSHIDA選手よ頑張れ!

 

 


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