棚橋弘至選手 プロレス大賞MVPおめでとう!
2018年で一番の活躍をした!ということですから、
おめでとう!は言います。
現在の新日本プロレスファンの方々には「内藤哲也選手推し」「ロスインゴ推し」
の方が多いので、今年の内藤哲也選手の活躍には、忸怩たる思いがあったでしょう。
しかし、常にお客様を思い、常に何かしらのアクションを起こし続けた内藤哲也選手が
プロレス大賞MVPを取るべき!とお思いでしょう。
ボクもそう思います。
先日放送されたNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」でも、プロレスに対する真摯な思いが放送され、プロレスファンのみならず、多くの方を感動させました。
そして、今年の春に行われた熊本大会。
熊本地震の爪痕消えぬまま、九州豪雨に見舞われ、その被害は甚大なものになりました。
ボクは福岡県の南部出身なので、このことは全く他人事とは思えませんでした。
家族に連絡し、友人や、その知人に至るまで、大事はないか、確認をする日々が続きました。
その日々を越え、開催された新日本プロレス熊本大会。
「どんたく」シーズンに福岡にやってくる新日本プロレスが、九州をシリーズとしてサーキットしてくれるようになったのはここ数年の話。
ボクが子どもの頃には、一年に一回、しかもビッグマッチ扱いではない大会ばかりでした。
みんなの楽しみになった九州シリーズ。
でも、神様はそんなみんなの楽しみを奪いました。
辛い毎日に、大好きなプロレスまで来てくんなくなりました。
でも、来てくれた。
大好きな新日本プロレスは来てくれた。
そして、大好きな内藤哲也選手はこう言ってくれた。
(引用元: https://youtu.be/0-ObyMHsmiM)
この言葉が脳裏に焼き付いて離れない。
だからボクはプロレスが好きなんだ。内藤哲也が好きなんだ。
でも、MVPは取れなかった。
でも、そんなに悲しくはない。
同じこようなことを、ファンに対してじゃなく、仲間であるはずのレスラーに放った人がいます。
2011年東日本大震災後のNOAHでの大会。
鈴木みのる選手は杉浦貴選手にこう言いました。
(引用元https://youtu.be/3Co4OFlDYYEwww.youtube.com)
誰が悪いわけじゃない。みんな考えた。みんな自分なりの答えを見つけ出した。
そのことに誰も非難する権利はない。
だから、杉浦貴選手のことを誰も責めないし、これを見ても誰も悪いとは思わない。
だからこそ、前に進むしかないんだ。
だからこそ、言葉を発したからこそ、その言葉を受けたからこそ。前に進んで行くんだ。
それぞれ受賞歴はあるけど、
内藤哲也選手も、鈴木みのる選手も、誰かを励ます言葉を発した時に、
プロレス大賞を受賞していない。
だけど、ボクらの心の中で生き続けるのは、
誰かが困った時に、誰かが悲しんだ時に。
誰かが怒った時に、誰かが傷ついた時に、
手を差し伸べてくれる、言葉をかけてくれる、
誰かに物申してくれる、一緒に「頑張ろう」って言ってくれる
そんな人なんじゃないでしょうか。
ぶっちゃけ、プロレス大賞なんて、「勝手に受賞すりゃいいじゃん」って気持ちです。
明日から始まるロードトゥ「イッテンヨン」で、何を見せてくれるか?
それしか、ボクらには興味ないんだから。