炎上覚悟で書きますけど、
レインメーカーが決まれば試合が決まる、
悪い意味でブレのないIWGP王者オカダカズチカ選手より、
そのブレない王者が太陽ならば、月にならざるを得なかった
SANADA選手より、
新日本プロレスに入団して良くも悪くも牙が抜けた
飯伏幸太選手より、
物販担当のEVIL選手より、
鈴木みのる選手と獣神サンダーライガー選手に
胸熱くさせられるのは、
僕が年食ったプロレスファンだからだろうか?
今シリーズ、いや、G1以降、
いやいや、獣神サンダーライガー選手が
2020年1月4日の東京ドーム大会をもって
引退することを発表してから、
鈴木みのる選手の「寂しさ」にも似た怒りが
獣神サンダーライガー選手に向けられてきました。
その遺恨が清算された両国国技館大会。
ここ数年の新日本プロレスファンの方でも、
オフィシャルの煽りVや、ファンの間でのSNS上の言及で
「新日本プロレスのリング上ではほとんど関わってこなかったにも関わらず」
この2人が、今になってなぜシングルマッチを行うかは理解できたことでしょう。
ちなみにここにも書きましたが、
2人の遺恨は17年も前に遡ります。
激しいパンクラスルールでの試合により、
これ以上格闘路線を貫くことは無理なのか、
と思われていた鈴木みのる選手に手を差し伸べた
獣神サンダーライガー選手。
これを機に新日本プロレスに復帰した鈴木みのる選手は、
新日本プロレスだけでなく、様々なプロレス団体を渡り歩き、
様々なタイトルを獲得し、
名実ともに「プロレス王」の名を欲しいままにしてきました。
一方の獣神サンダーライガー選手は、
デビュー以降、新日本プロレスの枠を超えて、
多くのインディー団体と交流。
ザ・グレートサスケ選手、ハヤブサ選手をはじめ、
TAKAみちのく選手、邪道選手、外道選手、4代目タイガーマスク選手ら、
今の新日本プロレスジュニアの礎を築いた選手たちが、
世に羽ばたくチャンスを作ってきました。
この2人の歴史を知っているから、冒頭に書いたようなことを思うんでしょうか?
いつまで、レインメーカーという予定調和で新日本プロレスは進んでいくのでしょうか?
恐らく、この予定調和は、今の新日本プロレスファンにとって、
とてつもなく居心地の良い「ぬるま湯」なのだろう、と、
しばらく「新日本プロレスワールド」すらチェックしなかった
のうぷろ的に思うんですよね。
RIZINの朝倉兄弟や、RISEの那須川天心、K-1の武尊だけがリアルだ、
なんてひと昔前の格闘技ファンみたいなことは思わないが、
「東京ドームのメインがSANADAとEVILなわけないじゃん?」
「じゃあ、オカダカズチカが勝つし、飯伏幸太が権利証保持するじゃん」
って、予想が簡単につくマッチメークにいささか疑問があんだよなー。
オカダカズチカという、ブシロード体制の象徴である王者像はすでに作り上げたんだから、IWGPヘビーのベルトは、ケニーオメガ時代にもっと動かすべきだった。
でも、2020年以降も、この状態は続くんだろうな。
で、また話を戻すと、
その予定調和が待ち受ける、メインやセミを前に、
鈴木みのる、獣神サンダーライガー、
そして、ジュースロビンソン、ランスアーチャーは抜群に良かった。
改めて、物語は継続させることの難しがある一方で、
新たに作り出していくことの楽しさがあるんだと
再認識しました。
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