【新日本プロレス】TAKAみちのく制裁マッチ!鈴木みのるとタイチとザックセイバーJr.に見る本当の絆【考察】
ブチ切れのタイチ。
無表情のグラップラー、ザックセイバーJr.。
迎え撃つのは、新日本プロレスに久々参戦の
TAKAみちのく選手と、
G1の期間アメリカで試合をしまくった鈴木みのる選手。
ここで行われた【制裁マッチ】について書いていきたい。
初戦から鈴木軍同門対決
まさか、WTLの初戦から同門対決となるとは、
と思ったが、エントリーされている以上、
いつかは当たる。それが初戦に来ただけ。
しかし、蓋を開けてみると、
「ただそれだけ」ではなかった。
先に入場した鈴木&TAKA組。
ザック選手の入場曲が流れる中、
タイチ選手が高速リングイン。
そして、TAKA選手に対して先制攻撃。
この辺りは鈴木軍の常套手段とも思えるが、
それを同門同士にぶつけるのは
甚だ、異常な光景だ。
しかし、タイチは止まらない。
鉄柵にぶつけ、鉄柱にぶつけ、
イスを持ち出したら強烈に背中への一撃を。
タイチ選手の顔が違う。
IWGPタッグ王者として、
WTLを獲る、という意気込みの顔じゃない。
何か、許されざる者を前にした
復讐者のような顔つきだった。
不倫スキャンダル後、姿を消していたTAKAみちのく
2年ほど前、TAKAみちのく選手は新日本プロレスから姿を消した。
TAKA選手は新日本所属ではなく、
KAIENTAI DOJO所属。
そして、不倫スキャンダルにより、
KAIENTAI DOJOを離れ、
JUST TAP OUTを立ち上げた。
その頃以来の参戦ではあるが、
雰囲気が少しおかしい。
やはり、不倫スキャンダルの内容が内容なだけに、
誰一人として許容できなかったんじゃないか。
序盤からのタイチ選手の飛ばしっぷり、
イス攻撃の強烈さ。
そして、タッチを乞うTAKA選手に手を伸ばさず
「自分で連れてこいや!」と叫び、
TAKA選手を突き放したあの瞬間。
TAKA選手が過去に起こしたスキャンダル、
いや、非人道的な行為に対する
鈴木軍なりの制裁か、と思う。
報道やSNSを見るに、
TAKAみちのく選手がやったことは、
「豪快が売りのプロレスラーだから」
なんてものでは許されるものじゃなかった。
恐らくだが、TAKAみちのく選手が新日本に参戦するだけで
嫌悪感を覚えるファンも多いと思う。
そして、その気持ちを察した鈴木軍が、
自ら、制裁マッチとしてこの初戦を迎えたんじゃないか。
強烈なイス攻撃、執拗なタッチ拒否。
そして、ヘビー級に転身し、共闘してた時代とは
比べ物にならないくらいのパワーを付けた
タイチ選手のエルボーからのブラックメフィスト。
完全なグロッキー状態のTAKA選手。
しかし、カバーに入らないタイチ選手。
「立て!」を連呼し、お客さんを鼓舞する鈴木みのる選手。
そして、ついに感情を爆発させ「立て!」と叫ぶザック選手。
その声虚しく、10カウントKO負け。
鈴木軍が提示する「赦(ゆる)す」と言う事
試合後、リング上に残る4人。
タイチ選手が「なんでコイツ連れてきた」
と鈴木みのる選手に問えば
「こんな奴でも必要だからだ。仲間だからだ」と答える。
まさにONE PIECEを自でいく男、鈴木みのる選手だ。
その言葉に、タイチ選手もザック選手も反応し、
TAKA選手に拳を突き上げ、タッチする。
TAKA選手のやったことは許されるものではないし、
TAKA選手に参戦して欲しくないファンも多いだろう。
だけど、ボスである鈴木みのる選手が赦(ゆる)し、
仲間であるタイチ選手が「変われるのか」と問うた後に
グータッチできる関係性の鈴木軍を、
のうぷろ的には信頼したい。
道徳に反する事や、触法してしまった人たちの
親い人たちはどうするべきか。
鈴木みのる選手の言葉が全てを語っていると思う。
「必要な仲間だから」
他のみんなが赦さなくても、必要な仲間だから
俺らだけは赦そうぜ。
鈴木みのる選手はそう言っていると思う。
電気グルーヴのピエール瀧と石野卓球のように、
触法しようとも、世間がどんなに叩こうとも、
自分だけは、友だちである自分だけは
受け入れる。
それが仲間だから。
この先、TAKA選手が継続参戦するのかはまだ分からないが、
彼のテクニックは、やはり目を見張るものがある。
タイチ選手にボコボコにやられながらも、
スピードと打撃、そしてWTL用に開発した
複合関節技など、プロレス巧者の一面をやはり見せてくれた。
久々にリング上に集まった鈴木軍。
2年前とは、全然違う成長を遂げ、実績を付けた
タイチ選手、ザック選手。
まだまだ強さへの歩みを止めない鈴木みのる選手。
旨さと悪さを巧妙に使ってBOSJ優勝を狙う金丸選手。
そして、制裁を越えて、これからの動きが気になる
TAKAみちのく選手。
この冬は、この男たちかが主役なのか!?
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