新日本プロレスの「多幸感」をカラダとアタマ一杯に感じた!
2019年のベストオブザスーパージュニア。
中盤の山、後楽園ホール3連戦も終え、
そろそろ星取の勘定が難しくなってきた頃。
その中において、3日間全部が
違う表情を見せた大会だと感じました。
後楽園大会が見せた3つの表情
BOSJ公式戦のみで構成された10試合×3日の
計30試合でした。
表の表情は、もちろん、リーグ戦の熱い戦い。
しかし、その中にも
「裏の表情」
が垣間見えました。
開幕からの結果はここにも詳しく書いてありますが、
初日は「勧善懲悪」
金丸義信選手とSHO選手の試合における、
悪役が正義を手玉にとった、リングアウト負け。
マーティ・スカル選手&ブロディ・キング選手という
悪役コンビを成敗した、正義の鷹木信悟選手。
ウィル・オスプレイ選手とエル・ファンタズモ選手が見せた、
正義と悪で始まった序盤を覆す、
ハイレベルな攻防。
勧善懲悪といいながら、最終的にはどちらが
悪か正義かがわからないくらいの
高クオリティな試合した。
しかし、ウィル・オスプレイ選手とエル・ファンタズモ選手の試合は、
2日目の「次回予告」だったのかなと思います。
2日目の裏の表情は「真っ向勝負」
マーティ・スカル選手は、入場時には怪しげな雰囲気を醸し出していましたが、
試合が始まると、前日と一転して、テクニカルな攻防に。
SHO選手のスタイルと実はウマが合うんじゃないかというくらい、
最高峰のレスリングを見せてくれました。
金丸義信選手選手はこれまでと同じ戦法。
一見すると「真っ向勝負」とは真逆のように感じますが、
黒星無しの石森太二選手に土をつける意味では、
正攻法でした。
鷹木信悟選手の時もそうでしたが、
金丸義信選手なりの「真っ向勝負」を仕掛けた、
そんな気がします。
そして、前日の「次回予告」通り、
ウィル・オスプレイ選手はバンディード選手との
ベストバウト級の試合を魅せてくれました!
これぞBOSJと言わんばかりの、ハイクオリティバトル!
お互いのバックボーン、お互いのレスリングスタイル、
お互いの負けん気、お互いの「真っ向」を
存分に見せた結果、会場からは大歓声!
そして、
のうぷろ的にもブラウザの前で大拍手!
そして、クリアアサヒを盛大にこぼす!
さて、3連戦の最終日は一体どんな
裏の表情を見せたのでしょうか?
特に気になった試合をピックアップします。
成田蓮vsウィル・オスプレイ
ゴングが鳴るや否や、会場からは「成田コール」!
ウィル・オスプレイ選手も思わず会場を見渡します。
「オレじゃねーの?」って顔で。
いや、ウィル・オスプレイ選手に期待しかないんですよ!
でも、そのウィル・オスプレイ選手から
金星を勝ち取る成田蓮線選手もみたい!
BOSJにはそんな魔力があるんです。
世界トップレベルのジュニアヘビー級の選手たちの技を、
全身で受けてきた成田蓮選手。
戦闘民族サイヤ人ならば、日々戦闘力があがっている状況。
もしかしたら、成田蓮選手にも、そんな現象があるのかも?
そんな事を思う立ち上がりでした。
串刺しのドロップキック、
その場飛びのシューティングスター、
それだけで、ウィル・オスプレイ選手と成田蓮選手の
キャリア差、格の違い、力の差異を考えると決着してもよさそうです。
しかし、場外へ逃げた成田蓮選手を追うように、
高度抜群のプランチャ!
オスカッターを冷静にかわし、成田蓮スペシャル!
にげるウィル・オスプレイ選手!
逃がさない成田蓮選手は、
そのままテキサスクローバー移行する、
ナリタスペシャル3!
タップアウト直前まで追い込んだウィル・オスプレイ選手
へ追撃するも、スープレックスを着地して、
ハイキック!
まさか成田蓮選手相手に繰り出すか!?と思った、
ストームブレイカーをかわされて丸め込まれるも
これをキックアウトし、
顔面へのトラースキック!
側頭部を貫くコンビネーションキック!
そして改めてのオスカッターでフィニッシュ!
不発に終わりましたが、
あのウィル・オスプレイ選手に、
ストームブレイカーを出させた成田蓮選手に脱帽!
素晴らしい!
金丸義信vsマーティ・スカル
傘と角瓶!
新宿歌舞伎町のケンカさながらのヤバイ2人!
今日もまた短期決戦かた思いきや、
金丸義信選手とマーティ・スカル選手は似た戦法の2人。
相手の出方は、まるで自分のやり方のように感じたのか、
場外戦でありながら、
2人にとっての「正攻法」で序盤を展開します。
しかし、ようやくレフェリーがカウントを数え始め、
金丸義信選手が余裕綽々で戻ろうとすると、
「今一番、唾つけといた方がいい男」
ブロディ・キング選手が立ちはだかります!
カウントが進むなか、まさか、金丸義信選手がリングアウト負け?
と思いきや、一瞬のスキをついてリングイン。
連日の作戦が裏目に出るのでは、と思わせるような瞬間でした。
そして、金丸義信選手のウィスキーミストを
マーティ・スカル選手が傘で封じると、
今度はお互いに相手の凶器をもつ!
レフェリーが金丸義信選手を制していると、
隙をついて、マーティ・スカル選手の
ウィスキーミスト!からの丸め込み!
これをギリギリで返すと、
必殺のスープレックスで3カウント!
悪の頭脳戦を制したのはマーティ・スカル選手でした。
鷹木信悟vsTAKAみちのく
開始そううそうの場外戦。
コーナーからのラ・ケプラーダを繰り出すと、
客席へ引き込んでのジャストフェイスロック!
BOSJの名物となりつつある、リングアウト負けをねらい、
TAKAみちのく選手は颯爽とリングイン。
ふらふらの鷹木信悟選手も、カウント19で戻るやいなや、
TAKAみちのく選手の連続首固め。
それを返したかと思いきや、ジャストフェイスロック2006!
スリーパー気味にきまりました。
一気呵成にでたTAKAみちのく選手がそのままいくかと思いきや、
ボディスラム一閃!
そこから、パワーで押し切り、
TAKAみちのく選手のテクニックは凄いものがありましたが、
全ての攻防を清算する威力を誇る、
ラストオブザドラゴンでフィニッシュ!
どんなテクニックも、クレバーな展開も、
今の鷹木信悟選手には通用しない、
そんな印象を覚えた一戦でした。
ロッキー・ロメロVSエル・ファンタズモ
この他にも、田口隆祐選手とバンディード選手、
ドラゴンリー選手とティタン選手の試合も素晴らしかったですが、
なんといっても、
ロッキー・ロメロ選手とエル・ファンタズモ選手!
この3試合も素晴らしく、まさに、これぞBOSJだということを
見せつけた大会でした。
「まさか」
というと失礼かもしれませんが、
ロッキー・ロメロ選手がエル・ファンタズモ選手から
勝利するとは思いませんでした。
しかも、今大会で頻繁に使っている、
腕ひしぎ十字固めでギブアップを奪うなんて!
スープレックスをかわされての、腕ひしぎを狙うあたり、
今大会で、ロッキー・ロメロ選手は、
この技で上り詰めようという気概をもっていたことが伺えます。
厳しいリーグ戦には「裏ワザ」が必須。
その「裏ワザ」をよういして、キッチリ決めるあたりは、
キャリアの長さが物語っていますよね。
そして、その「裏ワザ」で勝利した瞬間、
3連戦の「裏の表情」が見えました。
それが「多幸感」
まとめ
初日は「勧善懲悪」
2日目は「真っ向勝負」
3日目は「多幸感」
起承転結、喜怒哀楽が全て「ハマった」
最高の3日間でした。
ロッキー・ロメロ選手が勝利し、
マイクパフォーマンスで大会を締めたあたり、
後楽園ホール、そして新日本プロレスワールドを見ていた
観客の「多幸感」ったらなかったと思います!
まだまだ続くリーグ戦の最中ですが、
これだけは言いたい。
ロッキー・ロメロ選手、ありがとう!
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