NHKで放送された、内藤哲也選手が出演した「プロフェッショナル仕事の流儀」。
新日本プロレスファンの方、ロスインゴ推しの方以外からの反響も大きいようですね。
オードリー若林さんが自身のラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」で番組の感想を話していました。
内藤哲也選手の”プロフェッショナル”さに感銘し、なんと号泣したとのこと。
ワールドタッグリーグがお休みの今日は、プロレス大賞2年連続MVPの
内藤哲也選手を通しながら、”プロレス観”について書いていこうと思います。
ここ数年の内藤哲也選手と言えば、
デビューからもがき苦しんだ挙句に掴んだ、G1クライマックス優勝。
しかし、それだけじゃプロレス界のトップには立てなかった。
それだけでなく、会場によってはブーイングを喰らう始末。
その後、メキシコへ渡り、プロレスというものが「生活の一部」である人々に触れ、
「お客様」のことを常に考えた、内藤哲也選手なりの”ヒール”へ変貌。
そして、ロスインゴベルナブレスデハポンを結成。
ヒールユニットながら、新日本プロレスの本流をいく最強のユニットとなりました。
そんな内藤哲也選手”プロレス観”は少し、いびつ。だと思います。
なぜいびつかと言うと、IWGPインターコンチネンタル王者だった頃、
インターコンチネンタル王座のベルトをブン投げ続けてましたよね。
(引用元:新日本プロレスオフィシャルウェブサイト)
「ベルトよりもオレの方に価値がある」と言い続け、
王座から陥落し、再び戴冠した時も
「ベルトの方から寄ってくる」
なんというか…
ヤベ―、カッケ―!
ちょっと話は変わりますが、
この頃、ある姿を思い出したんですよね。
武藤敬司選手が全日本プロレスに移籍し、社長に就任。
武藤敬司政権の全日本プロレスの創成期の頃の週刊プロレス増刊号。
三冠ヘビー級王座、世界タッグ王座、IWGPタッグ王座を戴冠し、合計で6本のベルトを獲得した「史上初の6冠王」時代の武藤敬司選手。
「全日本プロレスに骨の髄までしゃぶってもらいたいと思います」
と宣言し、小島聡選手、ケンドー・カシン選手らを引き連れて全日本プロレスに移籍。
この頃から発し始めた「プロレスLOVE」という言葉。
そう、プロレスへの愛を表現するために、全身にベルトを巻いたんです。
一方の内藤哲也選手は、プロレスへの愛を表現するためにインターコンチのベルトをブン投げ続けました。
この辺りが、内藤哲也選手の”いびつ”なプロレス感だと思うんですよね。
そして、この”いびつ”さこそが、プロレスの醍醐味だと思うんです。
棚橋弘至選手が「愛してまーす!」と叫べば叫ぶ程、会場からお客さんがいなくなっていった新日本プロレスの低迷期。
格闘路線時期の新日本プロレスでキックと関節技で試合を作り、「プロレスやれ!」と野次られた中邑真輔選手。
G1クライマックス優勝後、大阪での試合は必ずブーイングを喰らっていた内藤哲也選手。
棚橋弘至選手はブレずにスタイルを貫き、
中邑真輔選手は全ての答えを「イヤォ!」で出し、
内藤哲也選手はベルトをブン投げました。
そして、今、新日本プロレスは大ブームになっています。
”いびつ”こそプロレス!
”いびつ”な考えを巡らせていれば、プロレスがもっともっと面白くなる!
さあ、「イッテンヨン」まで残りわずか!
そして、ワールドタッグは誰が制する!?